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Wednesday, 23 July 2014
Buson Winter Kigo Haiku with kanji and kana for WS Merwin translations
Here are the Yosa Buson winter kigo kanji numbered as in the W.S Merwin translations from Copper Canyon Press.
675, みのむしの得たりかしこし初時雨
676, 初しぐれ眉に烏帽子の雫哉
677, 楠の根を靜にぬらす時雨哉
678, 時雨るゝや蓑買ふ人のまことより
679, しぐるゝや鼠のわたる琴の上
680, 古傘の婆娑と月夜の時雨哉
681, しぐるゝや我も古人の夜に似たる
682, 夕時雨蟇ひそみ音に愁ふ哉
683, 爐に燒てけぶりを握る紅葉哉
684, 初冬や日和になりし京はづれ
685, 居眠リて我にかくれん冬ごもり
686, 冬ごもり壁をこゝろの山に倚
687, 冬ごもり燈下に書すとかゝれたり
688, 勝手まで誰が妻子ぞ冬ごもり
689, 冬ごもり佛にうときこゝろ哉
690, 嵐雪とふとん引合ふ佗寢かな
691, いばりせしふとんほしたり須磨の里
692, 故郷にひと夜は更るふとんかな
693, かしらへやかけん裾へや古衾
694, 大兵のかり寢あはれむ蒲團哉
695, 乕の尾を踏つゝ裾にふとんかな
696, あなたうと茶もだぶゝと十夜哉
697, 簔笠の衣鉢つたへて時雨哉
698, 夜興引や犬のとがむる塀の内
699, 枇杷の花鳥もすさめず日くれたり
700, 茶の花や白にも黄にもおぼつかな
701, 茶のはなや石をめぐりて路を取
702, 咲べくもおもはであるを石蕗花
703, 口切や五山衆なんどほのめきて
704, 口切や小城下ながら只ならね
705, 爐びらきや雪中庵の霰酒
706, 狐火や髑髏に雨のたまる夜に
707, 羽織着て綱もきく夜や川ちどり
708, 風雲の夜すがら月の千鳥哉
709, 磯ちどり足をぬらして遊びけり
710, 打よする浪や千鳥の横ありき
711, 水鳥や百姓ながら弓矢取
712, 里過て古江に鴛を見付たり
713, 水鳥や舟に菜を洗ふ女有
714, 加茂人の火を燧音や小夜鵆
715, 嵯峨寒しいざ先くだれ都鳥
716, 早梅や御室の里の賣屋敷
717, 宗任に水仙見せよ神無月
718, 小春凪眞帆も七合五勺かな
719, 冬の梅きのふやちりぬ石の上
720, 千葉どのゝ假家引ケたり枯尾花
721, たんぽゝのわすれ花あり路の霜
722, 小野ゝ炭匂ふ火桶のあなめ哉
723, われぬべき年もありしを古火桶
724, うづみ火や終には煮る鍋のもの
725, 炭うりに鏡見せたる女かな
726, 裙に置て心に遠き火桶かな
727, 炭團法師火桶の穴より窺ひけり
728, 巨燵出て早あしもとの野河哉
729, 腰ぬけの妻うつくしき巨燵かな
730, 沙彌律師ころりゝとふすま哉
731, 鋸の音貧しさよ夜半の冬
732, 彈山の質屋とざしぬ夜半の冬
733, むさゝびの小鳥はみ居る枯野哉
734, 大とこの糞ひりおはすかれの哉
735, 水鳥や枯木の中に駕二挺
736, 子を捨る藪さへなくて枯野哉
737, 草枯て狐の飛脚通りけり
738, 狐火の燃へつくばかり枯尾花
739, 息杖に石の火を見る枯野哉
740, 我も死して碑に邊せむ枯尾花
741, 馬の尾にいばらのかゝる枯野哉
742, 蕭條として石に日の入枯野かな
743, 痩脛や病より起ツ鶴寒し
744, 待人の足音遠き落葉哉
745, 菊は黄に雨疎かに落葉かな
746, 古寺の藤あさましき落葉哉
747, 往來待て吹田をわたる落ば哉
748, もしほ草柿のもと成落葉さへ
749, 西吹ケば東にたまる落葉かな
750, 鰒汁の宿赤ゝと燈しけり
751, ふぐ汁の我活キて居る寢覺哉
752, 秋風の呉人はしらじふぐと汁
753, 音なせそ叩くは僧よ鰒じる
754, 河豚の面世上の人を白眼ム哉
755, 缶うって鰒になき世の友とはむ
756, 袴着て鰒喰ふて居る町人よ
757, らうそくの涙氷るや夜の鶴
758, 凩に鰓吹るゝや鉤の魚
759, こがらしやひたとつまづく戻り馬
760, こがらしや畠の小石目に見ゆる
761, こがらしや何に世わたる家五軒
762, 凩やこの頃までは荻の風
763, 木枯や鐘に小石を吹あてる
764, こがらしや岩に裂行水の聲
765, 擂盆のみそみぐりや寺の霜
766, 麥蒔や百まで生る貌ばかり
767, 初雪や消ればぞ又草の露
768, 初雪の底を叩ば竹の月
769, 雪折や雪を湯に焚釜の下
770, 雪の暮鴫はもどつて居るような
771, うづみ火や我かくれ家も雪の中
772, いざ雪見容す簑と笠
773, 鍋さげて淀の小橋を雪の人
774, 雪白し加茂の氏人馬でうて
775, 雪折やよし野ゝ夢のさめる時
776, 漁家寒し酒に頭の雪を燒
777, 朝霜や室の揚屋の納豆汁
778, 入道のよゝとまいりぬ納豆汁
779, 朝霜や釼を握るつるべ繩
780, 宿かさぬ火影や雪の家つゞき
781, 霜百里舟中に我月を領す
782, 牙寒き梁の月の鼠かな
783, 山中の相雪中のぼたん哉
784, 町はづれいでや頭巾は小風呂敷
785, 引かふで耳をあはれむ頭巾哉
786, みどり子の頭巾眉深きいとをしみ
787, めし粒で紙子の破れふたぎけり
788, 此冬や帋衣着ようとおもひけり
789, 老を山へ捨し世も有に紙子哉
790, 我頭巾うき世のさまに似ずもがな
791, さゞめごと頭巾にかづく羽折哉
792, 頭巾着て聲こもりくの初瀬法師
793, 貌見せや夜着をはなるゝ妹が許
794, かほ見せや既うき世の飯時分
795, 貌見せやふとんをまくる東山
796, 新右衞門蛇足を誘ふ冬至かな
797, 書記典主故園に遊ぶ冬至哉
798, 水仙や寒き都のこゝかしこ
799, 水仙や美人かうべをいたむらし
800, 水仙や鵙の草莖花咲ぬ
801, 冬ざれや小鳥のあさる韮畠
802, 霜あれて韮を刈取翁かな
803, 葱買て枯木の中を歸りけり
804, ひともじの北へ枯臥古葉哉
805, 易水にねぶか流るゝ寒かな
806, 皿を踏鼠の音のさむさ哉
807, 靜なるかしの木はらや冬の月
808, 冬こだち月に隣をわすれたり
809, 二村に質屋一軒冬こだち
810, このむらの人は猿也冬木だち
811, 鴛に美を盡してや冬木立
812, 斧入て香におどろくや冬こだち
813, 鳴らし來て我夜あはれめ鉢叩
814, 一瓢のいんで寢よやれ鉢たゝき
815, 木のはしの坊主のはしやはちたゝき
816, ゆふがほのそれは髑髏歟鉢敲
817, 花に表太雪に君あり鉢叩
818, 西念はもう寢た里をはち敲
819, 御火焚や霜うつくしき京の町
820, 御火たきや犬も中ゝそゞろ貌
821, 足袋はいて寢る夜ものうき夢見哉
822, 宿かせと刀投出す雪吹哉
823, 寺寒く樒はみこぼす鼠かな
824, 杜父魚のえものすくなき翁哉
825, 愚に耐よと窓を暗す雪の竹
826, かんこ鳥は賢にして賤し寒苦鳥
827, 我のみの柴折くべるそば湯哉
828, 紙ぶすま折目正しくあはれ也
829, 氷る燈の油うかゞふ鼠かな
830, 炭取のひさご火桶に並び居る
831, 我を厭ふ隣家寒夜に鍋を鳴ラす
832, 齒豁に筆の氷を噛ム夜哉
833, 一しきり矢種の盡るあられ哉
834, 玉霰漂母が鍋をみだれうつ
835, 古池に草履沈ミてみぞれ哉
836, 山水の減るほど減りて氷かな
837, 乾鮭や琴に斧うつひゞきあり
838, から鮭に腰する市の翁かな
839, からざけや帶刀殿の臺所
840, 詫禪師乾鮭に白頭の吟を彫
841, 寒梅や火の迸る鐵より
842, 寒梅を手折響や老が肘
843, 寒月や門なき寺の天高し
844, 寒月や鋸岩のあからさま
845, 寒月や枯木の中の竹三竿
846, 寒月や衆徒の群議の過て後
847, 寒聲や古うた諷ふ誰が子ぞ
848, 細道になり行聲や寒念佛
849, 極樂の近道いくつ寒念佛
850, 寒垢離や上の町まで來たりけり
851, 寒ごりやいざまいりそふ一手桶
852, 鯨賣市に刀を皷しけり
853, しづゝと五徳居えけり藥喰
854, 藥喰隣の亭主箸持參
855, くすり喰人に語るな鹿ケ谷
856, 妻や子の寢貌も見へつ藥喰
857, 客僧の狸寢入やくすり喰
858, 靈運もこよひはゆるせとし忘
859, にしき木の立聞もなき雜魚寢哉
860, おとろひや小枝も捨ぬとし木樵
861, うぐひすの啼や師走の羅生門
862, 御經に似てゆかしさよ古暦
863, としひとつ積るや雪の小町寺
864, ゆく年の瀬田を廻るや金飛脚
865, とし守夜老はたうとく見られたり
866, 石公へ五百目もどすとしのくれ
867, とし守や乾鮭の太刀鱈の棒
868, 芭蕉去てそのゝちいまだ年くれず
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